「べてるの家」は浦河のまちをつくっている (その1)

2018年8月15日 11時22分 | カテゴリー: 活動報告・日誌, 福祉

「べてるの家」とは

先月、念願だった北海道浦河町の「べてるの家」に行ってきました。

べてるの家の発祥は教会だった

もともと1978年日赤病院の精神科を退院した人たち2~3名が教会の片隅で牧師夫人の協力によって昆布作業をしたのが始まり、1983年に昆布作業請負を始め「べてるの家」と命名されました。そして、産地直送の昆布製品の製造・販売が本格的に始まったのが、今から30年前の1988年になります。その後、福祉ショップべてる、共同作業所の始まり、有限会社の設立。1995年には「第1回 幻覚&妄想大会」が開催され、この業界内外で注目をあびるようになりました。

私はこの大会のことを本で知ったのですが、当事者本人が主役になって病気を語る、そのことが本人だけでなく仲間や周りの人たちの安心や自信につながっていることが面白くもあり不思議でもあり、何より私自身の気持ちが大きく揺り動かされたのでした。

 べてるの理念はまちづくり

べてるの家を訪れたとき、日常的な当たり前の空気が漂っている感じでした。べてるの理念のひとつにあるように、「手を動かすより口を動かせ」「三度の飯よりミーティング」というように、わいわいがやがやの場所が、妙に落ち着ける場所になっていたのです。

べてるが推奨する、「山あり谷あり病気あり」の歴史の中、「安心して病気できる生き方研究」と称する当事者研究は、直接話を聴いていると私たちにも通じることとして、深いものを感じます。

つまり、べてるの家の活動全体からみれば、当事者研究はメンバーの日々の暮らしを支えるもののひとつで、メンバーやスタッフとして会社や作業所で働いたり、生活したり、イベントの開催や参加したりする中で生じる苦労や困りごとを、当事者研究によって仲間と共有し次の実践につなげているのです。  (つづく)