精神障がい こころの病をもつ人の地域生活を支えていくために

2017年6月12日 23時02分 | カテゴリー: 活動報告・日誌, 福祉

野の花と蝶(アサギマダラ)

先日、東洋大学ライフデザイン学部教授の白石弘已先生を講師に、心の病の症状のこと、病の慢性化と回復に向けた療養、支援プログラムのこと、地域生活のための課題などの内容でわかりやすいお話を聴きました。

 さまざまな心の病
 精神障害者数は、20年前の218万人から396万人(H26年値)にも増えています。いわゆる統合失調症といわれる人は20年前とくらべてそれほど増えてはいませんが、躁うつ病をふくむ気分(感情)障害は3倍近く、また神経症性障害・ストレス関連障害は約2倍に増えてきています。また、近年では認知症が精神科の病気と捉えられ急増してきていることもデータで示してくれました。そして、薬は100%ではなく、例えばパニック障害でいうと発作をおこさないようにするのでなく起こっても大丈夫という気持ちをもてることが正しい対処法なのだと聴いて、とっても納得しました。

 キーワードは「安心」
正しい療養をすれば必ず回復する
 私たちは目に付く言動を「症状」と捉えやすいが、これには二次的に生じた場合があり、本人が意識して行っている行動もあると先生はいいます。例えば、昼夜逆転、家庭内暴力、薬物依存や水中毒など、これらは薬では対処できません。間違った「防衛行動」とならないように、そこには人の支援が必要だと強調します。本人が病識を得ること、障がいを受容すること、回復(リカバリー)できることを精一杯行うこと―そのための家族によるサポート、良き治療者や仲間との出会い、私たちが関わりを避けずに続けることで自分の力に対する信頼を獲得していくことに繋がるのだと理解しました。正しい療養をすれば必ず回復するという安心感をもってもらえるように対応していくことが大事なのだと改めて思います。

最後に、今こそ、障がいの有無にかかわらず、住みやすいまちづくりの実現に向けてともに考えていくときだとの言葉に深く頷いたのでした。