精神疾患をもつ子育て世帯へのサポートが必要です

2014年12月17日 21時38分 | カテゴリー: 活動報告・日誌, 福祉

 精神保健分野と母子保健分野の連携をどうすすめるか、虐待防止のためにも親支援だけでなく成長していく子への支援が必要であり、「親子の統合支援」そして、継続的に家族をまるごと支援するという取り組みこそが重要なのだと強く感じています。訪問看護ステーションといっても精神科訪問看護を担うところはまだ少ないのが現状です。
 立川にあるNPO法人多摩在宅支援センター円は、10年前に「精神科病院(医療)と地域(福祉)をつなげる」のコンセプトのもと開設した「独立型精神科訪問看護ステーション」です。退院促進や地域活動支援などすすめる事業を受託し、訪問看護と福祉事業を行っています。多職種のチーム体制で在宅支援を行い様々な困難事例に取り組む中、これまで支援につながらなかった人たち~精神疾患を抱えた親とその子どもたち(母子家庭含む)に出会い、実は精神疾患を抱えること(特に母親)で地域との関係が希薄になり社会的に孤立している場合が多く、精神症状の悪化は子どもへも影響していることがわかってきているそうです。
 そこで円では、親のグループを「太陽の未来みち」、子どもグループを「おにぎりグループ」と名付けて居場所をつくり、親子で参加する事業に取り組みました。子ども(特に就学前の)へは心理的支援を重点においた保育ケアをし、親へは同じ立場の親同士がグループワークを通して、病気を隠さずその辛さを話し感情を表わすことで共感しあい人との関係をつくっています。
 親は、安心できる場で息抜きをし、自分を取り戻すことで自尊心を回復させていくことができます。特に母親は、「周囲に病気のことがいえない」、「子育てがいやなのではない」、「本当は笑顔でいたい」・・などと思いながらも孤立していってしまうので、少しでも安心して親子で休める場が地域に増えていくといいなと思いました。
「円」のように福祉事業とタイアップして取り組めるように、訪問看護と福祉事業とのパートナーシップですすめていくなど地域で取り組めるよう提案していきます。