ACTの取り組みについて~ぴあクリニックを訪問しました

2013年1月28日 23時35分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

重い精神障がいをもっていても希望をもち人生を楽しみ、
病院や施設でなく地域で自分らしく暮らすために

 浜松市北区にある『ぴあクリニック』を訪問し、ACT(AssertiveCommunityTreatment包括型地域生活支援プログラム)の実践をみてきました。それは、重い精神障がいをもつ人が住み慣れた場所で安心して暮らしていけるように、さまざまな職種の専門家から構成されるチームが支援を提供するプログラム~アウトリーチ型(訪問型)の支援活動です。

看護師・精神保健福祉士・作業療法士・精神科医などがチームを組んで訪問しています。

ACTが大事にしていることは
・障がいを抱えながらも、希望や自尊心をもち可能な限り自立し意味のある生活を送ること(社会に貢献することを学ぶ過程の意味も含む)
・「すべての人々が、自分の生活について判断し決定を行う権利をもっている」という共通理解を持つこと
・病院や施設でなく地域で自分らしく暮らすこと

これらの3つの考え方であり、スタッフはこの理念にそって関わり続けています。
 浜松のACTは、『ぴあクリニック』と『訪問看護ステーションぽっけ』で事業を運営しています。朝行うミーティングの様子から、常時関わっている利用者の言動や細かい状況を共有して確認しあいながら、きめ細やかな対応をしていることが手に取るようにわかります。

「薬を飲んでもらえるようアラームをセットしてきた」「水分取ってないようなのでお茶を差し入れした」「受診してもらうために行きだけは連れてくるようにするか」などの報告が次々とありました。ACTに関わる10人程のスタッフ間で実に和気あいあいとした雰囲気の中、自分たちも地域生活を楽しむ視点をもち、スタッフ個人の裁量で活動しているところを認めつつ、穏やかで緩やかで温かい対応の様子が伝わってきました。
「今日も一日頑張りましょう」でミーティングが終わり、それぞれが持ち場に戻っていきます。

  ここでのACTの取組みは2004年1月西部ACT研究会を立ち上げてボランティアから始まったのだそうです。クリニックの新居医師を中心にボランティアだからこそできる柔軟で枠を超えた発想をもって地域に出向く活動がはじまり、訪問看護ステーションをつくった翌年の2007年に、交流ハウス虹の家が併設された『ぴあクリニック』が開院しました。
 新居医師は、この支援を私たちの関わり作りと云い、対等な仲間として理解し手助けしていこうという姿勢で実践していることがこれまでの活動のお話しからわかりました。お餅が大好きな人のために餅つきをし、クリスマスにはサンタになって訪問してクリスマスソングを届けたりとスタッフ全員でその関係をつくっています。
 ACTの取り組みは2003年から全国にひろがり10数か所できていますが、まだまだ少ないのが実情です。障がいをもっていても地域で暮らし続けるための生活支援プログラム(ACT)の実践事例を広めながら、小平でもその可能性をさぐっていきたいと思いました。