地域包括ケアシステムってなあに?

2012年6月11日 11時18分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

地域包括支援センターの窓口が置かれている富士宮市役所
地域包括支援センターの窓口が置かれている富士宮市役所
 静岡県富士宮市の地域包括支援センターを基盤にした福祉総合相談窓口について、お話しを伺ってきました。富士山を仰ぎみる富士宮駅近くに市役所があり、B級グルメ富士宮焼そばでも有名なところです。
 富士宮市では、「ワンストップの総合相談窓口をつくりたい」という市長の思いが発端となり2003年から市独自の取り組みを始め、2008年度には福祉総合相談課を新しく設置して、高齢・障害・児童・DVなどの初期相談をワンストップ(一つの窓口)で受けることができるように福祉関連の相談を一元化しました。
 直営地域包括支援センターのスタッフを強化するために職員を増員し、総合相談に対応できる専門職スタッフや介護予防プランに対応するケアプランナーを独自に配置して相談体制を築いています。また、市内8か所の地域型支援センターが、地域包括支援センターのブランチとして地域での相談窓口となり困難事例や虐待対応のケースは直営地域包括支援センターと連携して取り組んでいます。
 地域包括ケアシステムとは、ひとりの人の相談と支援をそのニーズに応じて医療や介護、様々な生活支援をしていくためのしくみそのものであり、そのシステムの全体像は地域でつくることが大切です。たとえば、認知症の母親の介護をしている人が、介護疲れからうつ病になり、それが原因で離婚することになり、子どもは障害をもっていて医療費や生活費に困っているなどいろいろな問題を抱えているケースがあります。このような場合、介護保険の利用だけでなく、介護者の医療支援と精神面の支援や障がい児福祉サービス、生活していくための経済的な支援も必要です。一つの窓口で相談を受け、複数の相談機関との連絡調整を速やかに実施するために福祉総合相談窓口の体制が機能しています。
 小平市では4つのエリアに地域包括支援センターがあり、それぞれの支所をいれて8か所の相談窓口があります。7月からは基幹型地域包括支援センターが新設され、各センターへの支援や連携が進められることになっています。どの窓口でも一人の相談者がたらい回しされずに受けとめられ、速やかに必要な支援につながるような体制が求められます。
 そしてこれからは、健康福祉部だけでなく、次世代育成部や市民生活部とも繫がり、地域住民と行政や専門機関、事業者等の各種専門団体が連携・協働していくためのコーディネート機能をつくっていくことが必要だと強く感じました。