「こころ元気に・・」

2011年8月6日 16時51分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

わかりやすい精神保健福祉講座その一

 2011年度小平市いきいき協働事業として、7月2日から連続講座が開かれました。
 第一回目は「こころ病むということ・・」と題して(独)国立精神・神経医療研究センター名誉総長の高橋清久先生と日本社会事業大学准教授の古谷龍太さん、小平市地域生活支援センターあさやけの所長伊藤善尚さんの三人からのお話しがありました。
 高橋先生は、糖尿病、アルコール依存、うつ病、不安神経症、統合失調症、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの具体的な病気の事例をあげて、病名が何かをクイズ方式であてながらわかりやすく解説してくださいました。会場は80名の定員を大幅に超えて参加があり、多くの人が関心あるこころの病気について、一緒になって考え手を挙げて意見をいう場をつくりながらのお話しでした。
 古谷さんからは、精神科患者が増え未受診者も含めると10人に1人は「こころの病」に罹っている、つまりこころの病になるのは人として当たり前のことでもあるのだと話されました。ストレスの多い社会の中では、誰でもいつかは「患者」になるかもしれない、健康な人でもその予備軍の中に入っていることを図式で説明してくださり、いつかかってもおかしくない病気であるけれども、人は自ら回復する力を持っている、だからその人の力を引き出せるような、環境と支援が必要なのでだとこれからの精神保健福祉のネットワークづくりの大切さを話されました。こころの病の治し方には4つの手段があり、精神療法、薬物療法、社会適応訓練(SST)で上手な人間関係を学び、社会的支援によって家族支援やピアサポートなどを受けながら生活していくことが今は可能になってきています。身近な人の関わり、支えや言葉かけがその力になり、社会の中にはたくさんの支援があり、またその支援の輪を広げていくことがとても必要なのだと思っています。
 小平市には、精神科の病院・クリニックが数か所あり、相談の窓口として地域生活支援センターあさやけがあります。東京都からの事業委託を受けて精神障害者退院支援事業の取り組みは3年目を迎え、昨年度も10名が退院をして地域生活に移っています。退院後の日常生活支援や相談・交流の場などがさらに広がっていくよう望むことは勿論、「こころの病」の話を気軽にできるような場所づくりは10代の若者に向けても必要になっています。教育に関わる人達こそこのような講座を受けて、まずは病気のことを知ってほしいと思っています。