乗り物絵本の主役に女「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」

2010年11月5日 00時37分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

 絵本が好きで本屋に入るとつい子どもの本コーナーに行き絵本を手に取りたくなるのです。子どもに読むのではなく自分が読みたいために随分絵本を買いそろえてしまいました。
その中でも乗り物絵本、古典的なもので皆さんがよく知っている「きかんしゃやえもん」、「しょうぼうじどうしゃ じぷた」などがあります。これらの乗り物絵本の主役の車たちはほとんど男です。登場人物は男で主役の男の車たちが、期待どおり勇敢な活躍をし、力を見せます。その車のイメージは男の強さ、行動力、社会的な位置づけを象徴しているようで、それに男の子は憧れ、乗り物絵本=男の世界という図式になっているようです。
なので、これまでバージニア・リー・バートンの「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」の主役も男の子だと思っていましたが、注意深く読むと、時々女性が使う語尾で表現されているところがあります。「ちゅうちゅう」は女だったと気づいたのはつい最近のこと。そして、「ちゅうちゅう」を描いたバートンは再び女性を主役にした乗り物絵本「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」(1943年)を描いてます。日本が戦争の時代に、たくましい乗り物を女性に託して描いている、それはバートンが女性の社会的な地位向上を乗り物に託していたのではないかと想像します。現実の社会でも女性の社会進出がかなり進んでいるのですから、日本でも、女の子が主役の乗り物絵本が誕生してもよいですよね。