地域包括ケア〜「点」から「線」へ

2010年1月26日 00時44分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

 新しい年が明けて、あっという間に毎日が過ぎていきます。
12日から14日には会派視察で、岡山市と広島県尾道市に出かけてきました。
岡山では、学校図書館とデートDV防止プロジェクト(教育庁人権教育課・男女共同参画課とNPOとの協働の事業)、多文化共生の取り組みを、尾道では、地域包括ケアシステムと尾道市医師会の地域医療の話しなど、盛りだくさんの有意義な視察となりました。
尾道市御調(みつぎ)町における地域包括ケアシステムについては、尾道市北部にある公立みつぎ総合病院が核となり、かかりつけ医をつなぐ病診間の連携、そして救急救命・リハビリ・在宅医療(ターミナルケア)を行っています。保健センターや健康管理センターとの連携で介護予防と健康づくりをすすめ、そして医療から介護施設・福祉施設への橋渡しと在宅ケアに向けてのケアマネジメントを行い、住民参加のボランティアの受け入れまで、まさに保健・医療・福祉・介護のネットワークをつくっています。
この病院の近くに保健福祉総合施設があり、老人保健施設、特別養護老人ホーム、デイサービス、ケアハウス、グループホーム、リハビリテーションセンターが一か所につくられ、さらに保健福祉センターが隣接していて、保健福祉係・地域ケア係・国保介護福祉係の行政部門と訪問看護ステーション・ヘルパーステーション・地域包括支援センター・歯科保健センター・社会福祉協議会が置かれています。ケアのソフト面とハード面との連携システムがつくられ、そこには人と人の繋がりができています。
もちろん、人口規模や地域性を考えて、このような病院をセンターとした地域包括ケアシステムがつくられたのだとは思いますが、何よりも、医療側が「つくられた寝たきり」に気づき、それを防ぐために看護やリハビリの「出前医療」を始め、さらに常勤保健師をおいて高齢者やその家族との人間関係をつくっていったことが画期的なことでした。医療側から保健、福祉への連携のための改革がなされたことは、福祉側にいた自分としては実に喜ばしく羨ましいものです。町と病院が地域のニーズに応えながら、一つずつハードの整備を行い、ソフトを作り、その連携を図って繋げてきました。更に、行政のフォーマルなサービスに加えて住民参加によるインフォーマルなネットワークを目指した「線」から「面」への地域連携を図り、地域ぐるみの包括ケア体制を目指す、この取り組みは30数年かけて作り上げてきた統合システムなのです。
この小平で、高齢化問題を考える中、地域の特性を生かした地域包括ケアシステムをどのように捉え考えていくか。ハード面の整備・点検を行い、その「点」と「点」をまずは繋げていくことが大切であり「線」への連携をつくっていくことが必要なのだと、再び強く感じました。