「NO!寝たきりデー2009」

2009年10月7日 23時31分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

一緒に考えよう、「支え合い」社会—2011年、介護保険改定をみすえて

 「NO!寝たきりデー」は1989年より始まり20回目の開催となります。
 私たちはどんな高齢期を過ごしたいのか、施設や自宅で自分が納得できない生き方や生活のスタイルを押し付けられたくない!そんな思いがあっての開催があり、継続的に行われることになった「NO!寝たきりデー」は「市民自身が主体的に高齢者の人生を考え、自分たちの暮らす地域の制度やサービスを市民の目で検証し、必要に応じて政府や自治体に政策提言を行い、「情報=交換」、「議論」、「エンパワメント」を目的として確立されたイベントになっています。
 私は、10月3日午後、地域のコミュニティづくりにつなげた市民活動からの4つの報告を聞きました。最後の報告「グループリビングからコミュニティリビングへ」河西信美さん(NPO法人狛江共生の家理事長)の話が、つよく印象に残りました。
2007年9月にオープンした高齢者専用賃貸住宅「狛江共生の家多麻」は、お金のない市民がアンテナを張り、人脈を駆使して地主さんと出会い、相続で農地を宅地に転用してアパート建設を考えていた地主さんに「建てるなら高齢者向きに建物に」と口説いたのが具体化の一歩。NPO共生のすまい全国ネットの事務局長にコーディネーターをお願いし、建築会社も加わり構想が実現しました。ボランティア歴30年超の市民が核となりオーナーの理解と協力があったのです。
「歳をとってもまだまだ元気。自分らしく納得いく老後を過ごしたい。ひとりで暮らすのは心細いし、将来の不安もある」そうした高齢者が地域にたくさんいて、やっとできた特養ホームには「元気で入所できない、管理型はいやだ」と云い、5年間かけて市民の熱意と人脈で共生住宅を完成させたのでした。
運営のお話しでは、家賃が、月額8万円と12万円の2タイプ、共益費や食費(夕食)をいれて13万円と17万円。そのうち5万円×14部屋(1・2階)がNPOの収入となります。
市民福祉事業の補助金など活用してはいるが、調理などはボランティアに近い活動になっていると話されていました。地域への説明会や内覧会も行い、町会にも加入して懇親会を開催。地域の力推進事業として、教室・講座・講習会・講演会など地域住民に呼びかけて開催しているなど、実に地域の福祉力向上でコミュニティリビングを築いています。
現在居住者の最年少77歳、最高齢88歳の方たちの不安は、最期まで住み続けられるか?です。要介護4,5になった時、現行の医療・介護の制度で在宅は無理なのか、特養ホームに入らなくても「多麻」が人生を全うできる「終の棲家」になり得るのか?という課題に、大きな実験のスタートラインだと河西さんは力強く明るく話されている姿に小さな感動を覚えたのでした。