精神科退院セミナーに参加して

2009年9月16日 01時38分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

 先日、東京都の委託事業として開始された北多摩北部(小平市・清瀬市・東村山市・東久留米市・西東京市の5市)における退院支援事業の報告が小平保健所で開催されました。
 北多摩北部退院支援事業委員会は東京都より「退院促進コーディネーター事業」の委託を受けた5市の支援センターによってつくられた事業体で昨年度より活動を開始したところです。それぞれの地域生活支援センターが精神科の病院と連携をして、一年以上入院していて退院を希望する人を(主治医の推薦のある人)在院中から支援して、退院して地域で安心して暮らしていくことを手伝います。病院依存をはずし、医療の場に地域スタッフが入り、長期入院者への退院支援を行います。まさに地域と医療の連携であり、画期的な取り組みだと思います。
 このセミナーでは、「病院からの卒業」と題して、小平市内の精神科病院での退院支援の成功事例の報告がありました。50歳男性で統合失調症、入院期間8年の方の支援を始めて10ヶ月で一時中断しましたが、その後再開して、毎月のカンファレンスを重ねました。本人の幻聴を病気としてとらえられないこと、をいかに病識獲得への働きかけをしていくかをテーマに週一回の地域スタッフの訪問や面接、生活準備のための外出同行などを繰り返し、本人の退院=(イコール)一人暮らしをイメージづくりしながら丁寧に進められ、今年6月に希望より早く退院することができました。
 このような取り組みが継続されて、こころの病を持つ人たちが一人でも多く、地域の中でサポートを得ながら暮らしていけるようになっていってほしいものです。